あめゆきをとって

仮題と下書き

2021-01-01から1年間の記事一覧

わたしの偶像【太宰治】わたしの推し【立原道造】

特別お題「わたしの推し」 推しの話を致しましょう。 と言ってもこれまでにも何度かお話したのです。繰り言です。 私の推しは、高校生の頃からずっと治。 ←これだもの、周りのリア充とは話が合わねえ合わねえ(笑)でも気にしません。 私の治は、もう死にま…

コッペパン

I君のことは、いつかどこかで書いたはずだ。けれども見つからないのでまた書く。 I君は、小学一年の時同じクラスだった。 昔の写真や文集の類を全部捨ててしまったので確かめようが無いが、入学式の写真の記憶が残っている。 I君と私は前列で、二人とも不安…

義父も死んだ

義父も死んだ。 2020年に母が死に、父も死んで、昨日、義父が死んだ。 母と義父は同じ歳だから、長生き組である。大往生である。悲しくはない。 悲しくはないけれど、私は実の父よりも、義父を父と慕っていたので寂しい。 その義父との思い出が、この10年分…

はてなーなのではてなスター欲しさでお題に乗ってみる

ブログ名もしくはハンドルネームの由来は? 文芸ブログにしようと思いつつなかなかしっくりくるブログ名が浮かばなくて、適当に付けました。 宮澤賢治「永訣の朝」の(あめゆじゅとてちてけんじゃ)から引きました。 文芸…どこ行った文芸…(適当な性格) は…

ガーゼのマスク

巷ではマスクが話題なので、マスクの事を書いてみる。 最後まで書ききれずに下書きフォルダ行きかも知れない。 心臓をやられてから文章が着地出来ないまま下書きに溜まっているから、心臓だけでなく大脳もやられたかも知れない。 そんな事はどうでもよくて、…

生きているうちに

らくがんを食べる砂糖の塊を食べる生きているうちに食べる/古賀たかえ 10.1 NHKラジオ深夜便 ほむほむのふむふむスペシャル 穂村弘 選 私はこの放送を聴いていないのだが、Twitterに流れてきて、ああ、いい歌だなあと深く心に感じた。 そして1000文字くらい…

ともだちって何だろう

ハローハローエブリバディ! 大病して死にかけたけれど、見事に復活したタンポポだよ! ごっそり落ちてラッキー♪だった体重は、1年半前に戻りつつあるし(ノД`) 見た目だけは完全復活さ。ウェーイ! だけど声はまだ元に戻らず、以前よりかなり疲れやすく、何…

肉屋の娘だった、母のこと

私の実家は、地元では名の知れたコロッケ屋だった。 過去形なのはとうの昔に店を畳んだからで、店主だった母も、父も昨年相次いで亡くなった。 そのコロッケ屋は、元々は精肉店であった。 八幡神社近くの小さな店で、母が朝から晩まで切り盛りした。 父は、…

一度こわれた心は元には戻らないのだろうか

私は精神科の通院歴がある。でも現在は、通院も服薬もしていない。 難病と心臓の通院と服薬は生きていく限り続くので、メンタルどころではない。 精神科に通院していた頃は、辛かった。 カウンセリングも処方薬も効果を感じたのは最初だけで、どちらもすぐ効…

アサガオ(仮題)

昨年、母と父が亡くなった。 死因はコロナではない。 コロナ感染防止対策のため、父の入居する介護施設は面会禁止となった。 母の四十九日の法要の後、姉と弟と一緒に着替え等を届けに施設に立ち寄ったが特例はなく、面会は叶わなかった。 結局、母の葬儀が…

ブルーインパルスを観て、思い出したむかしのこと

オリンピックが終わった。 スポーツは大大大嫌いな私でも、テレビで少しは観戦した。 たくさんメダルを獲ったニッポンすごい。感動をありがとうオリンピック(定型文)。 閉会式は酷いものだった。開会式は‥?開会式がどんなだったかもう忘れた。とにかく閉…

届かない手紙

手紙を書くのが、子供の頃からやたらと好きだった。 拝啓、とか前略と書き出す手紙ではない。 メモ帳やレポート用紙などの紙切れに、細かい文字でびっしり書いて、ハート型や六角形に折って渡す手紙だ。 当時の私達に、何をそんなに伝えたい事があっただろう…

松木秀歌集「色の濃い川」感想文(の、ような何か)

歌集恵贈シリーズ第二弾です。 松木秀 第四歌集『色の濃い川』 この歌集も松木さんの「歌集差し上げます」というツイートに、手を挙げたら届きました。 ありがとうございます。 色の濃い川の水面を想起させる、美しい装幀の歌集です。 透明カバー付きな所と…

北山あさひ歌集『崖にて』感想文(のようなもの)

はじめに。 私は短歌を詠みますが、詠む勉強のために歌集を読む事を殆どしません。 私がひとの歌を読むのは主に新聞歌壇欄ですが、決めていることがあります。 それは、深く読み過ぎないよう、さらりと流し読みすること。 誰がどの選者にどんな歌を採っても…

なっちゃんのこと

病気持ちの割には長く生きた。数えきれないほどの人達と、人生を交差させてきた。私はその一つ一つを大切に、ずっと覚えていられると思っていた。 記憶力だけが取り柄だったのに、物忘れが酷い。病に倒れたせいなのか、加齢のせいか、両方かわからないけれど…

君は、皇居の桜を見た事があるか

私は桜が好きだ。 君は桜が好きか。 桜を嫌いな人など、いないかもしれない。 そんな事はない。私は桜が大嫌いだと言う人も、勿論いるだろう。 桜が嫌いな時期が、私にもあった。 別れと桜が結びついていた頃、桜が咲くのを見ただけで泣いた。 その悲しみも…

お雛様のこと

今週のお題「雛祭り」娘は幼稚園年少から週に一度、大学病院に通院していた。 重篤な病気ではないものの、治療は小学校卒業時まで続いた。 本人も辛いだろうが、毎週大学病院に連れていくのは大変だった。 待ち時間3時間以上はざらで、やっと呼ばれても診察…

なまことめかぶとすっとぎと

なまことめかぶ、そしてすっとぎ。 なんの事だか解るだろうか。 これらは母の好きな食べ物だ。 魚菜市場で働いていた母は、田舎の人達が採ってきて市場で売る、旬のものを買うのが好きだった。 春のたらの芽、秋の松茸。 夏にはウニ、ホヤ。 走りには値が高…

朝方にみた夢の話

もう誰も住まなくなった宮古の実家は、借地に建てた家だから更地にしなければならず、解体前に自分の物を取りに来るようにと姉に言われる。 でも私は、取りに行くものなど何ひとつない。 あの家を出て40年も経つのだ。行けば懐かしくて持ち帰りたくなるがら…

連れて行かれそうになる

一年前に母が死んで、それから半年後に父も死んだ。 そして今、義理の父の死期が迫っている。 夫の親族とは過去に色々あり過ぎて、ずっと疎遠にしていたのだが、年末、義理の弟にだけ喪中葉書を出した。一枚の葉書で母と父の訃報を報せたのだから、弟夫婦は…

母がいない

生まれて初めて詩を書いた日|夢沢那智|note フォロワーさんからのツィートで、このエントリーを読んだ。すると、昔の記憶がよみがえり、いろんな事を思った。娘と私のこと。私と母のこと… 昔、小学生だった娘の夏休みに、俳句の宿題が出た。宿題だから、親…