あめゆきをとって

仮題と下書き

朝の方言詩⑩

「白鳥」 むがーし むがしオラ まるーで やせひんがりで背も まるーで とぺんこで学校では いるんだが いんねんだがわがんねーよーな ワラスだった外で遊ぶのも 好ぎでなくて休み時間には 教室でひとり絵っこ描いでだったきかねえワラスに 悪口されて泣ぎっ…

大好物の餅のこと

今週のお題「餅」 自分よりも餅好きな人を知らない。 餅は大好物だ。 個包装の餅を常備している。 (サ◯ウのあれとかね) 偏食で少食だった子供時代にも、餅ならば5つ6つペロリと食べていた。 実家の餅は、父の本家に貰いに行くのが年末の恒例。 本家は山奥…

紅白?

まるで違う環境と文化で育つのだから、うまくいくわけないじゃんケッコンなんてさ。 うまくいくのは、どっちかが我慢しているか両方が我慢しているか、相手方の文化をちゃんと尊重してあげられるかどうかだよ。 うちはアタシが我慢していました! たぶんあっ…

喫茶 ひと粒の種

NHK短歌10月号の「うたびと横丁」というページに、私のお店も開店させていただきました。 これは読者が、1/3ページを自由に使って短歌のお店を開くという、一風変わった企画なのでした。 何しろどのようなお店にしても、オーナーの自由との事なので、私は文…

ありがとうはてな

私がブログを書く理由は、書きたいからとしか言いようがない。 つまり、誰かに読んで欲しいとか、誰かに何かをお届けしたいとか、一切思っていない。 だからアクセスが一桁でも、どうして読んでもらえないのムキーと憤る事もないし、何かの悪戯で大量アクセ…

映画「君たちはどう生きるか」を観て思うこと

せっかく観たのだからいつものようにネタバレなしのお気持ちブログでも書こうと思ったが、世の中はもうネタバレだらけで今更感。 『君たちはどう生きるか』(きみたちはどういきるか)は、1937年の吉野源三郎の小説。(Wikipedia) 先日会った姪っ子の長男君…

映画「銀河鉄道の父」を観て思うこと

『銀河鉄道の父』を観てきたのだけれど、映画とはあまり関係ないことを書く。 映画は面白かった。私の「面白い」は最後まで飽きなかったという意味である。(つまらないと映画館の椅子に座っていられなくなる) とてもよく出来ていたと思う。きっと今年度の…

鍵付きの日記帳

今だから話せることを書きたいのだが、私は出奔中で、今は話せない日々を生きている最中である。いつかきっと(コノ暗澹タル日々ヲ文章ニ)書き残すのだと思いながら、ようよう生きている。 私は三年前に病気で死にかけ、先進医療の力を借りて生き延びた。だ…

雀とカラスと白鳥と

岩手にUターンして半年が過ぎた。IBCラジオを聞いていたら、リスナーから白鳥のV字編隊の目撃情報が続々と届いていて、いいな、私も見てみたいなぁと言うと朝か夕方、空を見れば飛んでいると姉は、事も無げに言う。ほんまかいなと翌日、買い物の帰りに空を気…

バニラシェイクがしょっぱい

高校を卒業し、上京して最初の就職先は武蔵小山の駅前にある洋品店だった。その店から徒歩10分程の場所に女子寮があり、通勤経路のちょうど真ん中辺りにマクドナルドがあった。 働き始めてひと月も経たないうちに、ボーイフレンドが出来た。棚卸しの時だけア…

いま、宗教のこと

宗教ネタならいくらでもある。 でも宗教のことを書けば戦争になるから書けないし、戦争が起きずとも私ひとり事もなげに消されてしまうかもしれない。 それでも書いておこうと思う。 皆が宗教の話題をタブーとしている間に、美しい国ニッポンは元総理が殺害さ…

お墓って、何だろう

メメントモリ メメントモリ 今年も近所の蓮池に ピンクの花がたくさん咲いて 死ぬことばかり、考えてしまうよ。 お墓って、いったい何のためにあるのだろう? こんな疑問は、信じる神のいる人には到底理解してもらえないだろう。 駅の遺失物保管所に、驚くほ…

泣けない

泣けない。 父の日が近付いたくらいじゃ、泣けないのだ。 子供の頃の私は、泣いてばかりいた。 泣けば、泣くなと酷く叱られてまた泣いた。 学校で意地悪されても、揶揄われて恥ずかしくても、悔しくても、怖くても、腹立たしくても、ただ泣いた。 泣くのを我…

評のあやうさ

なぜかしら結婚していく男たち私の次にできた彼女と/東京 広里ふかさ この歌は、2022年3月5日の日経歌壇に掲載されたそうです。 「そうです」というのは、私は日経を読まないので。 ちなみに選者は穂村弘さん。 ほむほむに採ってもらえたなんて、何と羨まし…

かりんとうコンペイトーにハッカ糖

おやつの時間に憧れていた。 アニメの主人公は皆、毎日午後3時になると家で出されるおやつを食べる。 ママ手作りのホットケーキ。ふっくらほかほかはちみつの甘い匂い。 ママの焼いたクッキー、ママの揚げたドーナッツ‥ 3時にうちの母は働いていたから、そん…

しあわせな言の葉たちを見た

57577展に行った。 Twitter歌人というジャンルがあるのかどうか、あるのだとしたら、私もその片隅にいるひとりだろう。 SNSを利用した短歌コミュニティはいろいろあって、今まで私はそのどれにも属さないできた。 誰でも、いつでも参加出来る短歌イベントを…

わたしの偶像【太宰治】わたしの推し【立原道造】

特別お題「わたしの推し」 推しの話を致しましょう。 と言ってもこれまでにも何度かお話したのです。繰り言です。 私の推しは、高校生の頃からずっと治。 ←これだもの、周りのリア充とは話が合わねえ合わねえ(笑)でも気にしません。 私の治は、もう死にま…

コッペパン

I君のことは、いつかどこかで書いたはずだ。けれども見つからないのでまた書く。 I君は、小学一年の時同じクラスだった。 昔の写真や文集の類を全部捨ててしまったので確かめようが無いが、入学式の写真の記憶が残っている。 I君と私は前列で、二人とも不安…

義父も死んだ

義父も死んだ。 2020年に母が死に、父も死んで、昨日、義父が死んだ。 母と義父は同じ歳だから、長生き組である。大往生である。悲しくはない。 悲しくはないけれど、私は実の父よりも、義父を父と慕っていたので寂しい。 その義父との思い出が、この10年分…

はてなーなのではてなスター欲しさでお題に乗ってみる

ブログ名もしくはハンドルネームの由来は? 文芸ブログにしようと思いつつなかなかしっくりくるブログ名が浮かばなくて、適当に付けました。 宮澤賢治「永訣の朝」の(あめゆじゅとてちてけんじゃ)から引きました。 文芸…どこ行った文芸…(適当な性格) は…

ガーゼのマスク

巷ではマスクが話題なので、マスクの事を書いてみる。 最後まで書ききれずに下書きフォルダ行きかも知れない。 心臓をやられてから文章が着地出来ないまま下書きに溜まっているから、心臓だけでなく大脳もやられたかも知れない。 そんな事はどうでもよくて、…

生きているうちに

らくがんを食べる砂糖の塊を食べる生きているうちに食べる/古賀たかえ 10.1 NHKラジオ深夜便 ほむほむのふむふむスペシャル 穂村弘 選 私はこの放送を聴いていないのだが、Twitterに流れてきて、ああ、いい歌だなあと深く心に感じた。 そして1000文字くらい…

ともだちって何だろう

ハローハローエブリバディ! 大病して死にかけたけれど、見事に復活したタンポポだよ! ごっそり落ちてラッキー♪だった体重は、1年半前に戻りつつあるし(ノД`) 見た目だけは完全復活さ。ウェーイ! だけど声はまだ元に戻らず、以前よりかなり疲れやすく、何…

肉屋の娘だった、母のこと

私の実家は、地元では名の知れたコロッケ屋だった。 過去形なのはとうの昔に店を畳んだからで、店主だった母も、父も昨年相次いで亡くなった。 そのコロッケ屋は、元々は精肉店であった。 八幡神社近くの小さな店で、母が朝から晩まで切り盛りした。 父は、…

一度こわれた心は元には戻らないのだろうか

私は精神科の通院歴がある。でも現在は、通院も服薬もしていない。 難病と心臓の通院と服薬は生きていく限り続くので、メンタルどころではない。 精神科に通院していた頃は、辛かった。 カウンセリングも処方薬も効果を感じたのは最初だけで、どちらもすぐ効…

アサガオ(仮題)

昨年、母と父が亡くなった。 死因はコロナではない。 コロナ感染防止対策のため、父の入居する介護施設は面会禁止となった。 母の四十九日の法要の後、姉と弟と一緒に着替え等を届けに施設に立ち寄ったが特例はなく、面会は叶わなかった。 結局、母の葬儀が…

ブルーインパルスを観て、思い出したむかしのこと

オリンピックが終わった。 スポーツは大大大嫌いな私でも、テレビで少しは観戦した。 たくさんメダルを獲ったニッポンすごい。感動をありがとうオリンピック(定型文)。 閉会式は酷いものだった。開会式は‥?開会式がどんなだったかもう忘れた。とにかく閉…

届かない手紙

手紙を書くのが、子供の頃からやたらと好きだった。 拝啓、とか前略と書き出す手紙ではない。 メモ帳やレポート用紙などの紙切れに、細かい文字でびっしり書いて、ハート型や六角形に折って渡す手紙だ。 当時の私達に、何をそんなに伝えたい事があっただろう…

松木秀歌集「色の濃い川」感想文(の、ような何か)

歌集恵贈シリーズ第二弾です。 松木秀 第四歌集『色の濃い川』 この歌集も松木さんの「歌集差し上げます」というツイートに、手を挙げたら届きました。 ありがとうございます。 色の濃い川の水面を想起させる、美しい装幀の歌集です。 透明カバー付きな所と…

北山あさひ歌集『崖にて』感想文(のようなもの)

はじめに。 私は短歌を詠みますが、詠む勉強のために歌集を読む事を殆どしません。 私がひとの歌を読むのは主に新聞歌壇欄ですが、決めていることがあります。 それは、深く読み過ぎないよう、さらりと流し読みすること。 誰がどの選者にどんな歌を採っても…