あめゆきをとって

仮題と下書き

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

#電光掲示短歌

Twitterを眺めていたら、ハッシュタグ電光掲示短歌として流れてきた素敵な画像にひかれた。 駅の歌ならいくつか持っている。新聞に掲載されたものもある。 私の歌も画像にしてもらおうと、すぐにリプライした。 この歌は毎日歌壇 加藤治郎選の没歌だが、私に…

お昼休みが嫌いだった

給食の時間が大嫌いだった。 少食、偏食、食べるのが遅い、三拍子揃った私に給食は、苦行の時間でしかなかった。 同級生たちは給食が大好きで、皆もりもりと美味しそうに食べた。人気のおかずをおかわりするために、競って食べていた。私はそれをバカみたい…

最悪な日〜万引きを疑われて

「何しろ生きるか死ぬかの大手術をしたのだから、それは仕方がない」 転院先の都内の大学病院で、新たな主治医は私にこう言った。 自分の記憶がおかしいと訴えた、その返答だった。 岩手の病院に入院していた時は、今日と明日を生きるのに精一杯で、忘れた過…

ブランコ

私はほとんど虚構を詠まない。 だから、私の歌の登場人物は実在する。 小学3年生の時、マナミちゃんという子と同じクラスになった。 マナミちゃんの家は転勤族だった。 何年生から同じ学校にいたのかわからない。何しろ当時は子供がうじゃうじゃと、千人もい…