特別お題「わたしの推し」
推しの話を致しましょう。
と言ってもこれまでにも何度かお話したのです。繰り言です。
私の推しは、高校生の頃からずっと治。
←これだもの、周りのリア充とは話が合わねえ合わねえ(笑)でも気にしません。
私の治は、もう死にました。
だから、寂しくなるとお墓参りに行きます。
サクランボで悪戯するのは、本当によした方がいいと思うよ‥
禅林寺は三鷹にあって、うちからは遠いので毎年は行かれません。
でも私なんかが行かなくたって、桜桃忌には毎年大勢の太宰ファンが訪れて、すごくすごく愛されている作家だなあと思う。
小金と暇のあるオタクなので、推しの故郷にまで押しかけますよ。
斜陽館、楽しかったな。
もうひとりは中学時代からの推しで、彼ももうこの世におりません。
立原家のお墓は谷中の多宝院にあり、ここは私の行動圏内なので、お散歩がてらによく行きます。
ヒヤシンス忌にはヒヤシンスとゼリーがお供えしてあるので、ウッカリな私などはいつも
「推し、すげえな‥」と、衝撃を受けます。
これは私が供えたナデシコみたいなやつ←だよ。
さて、学生時代には周りの女子達がモックン〜フックン〜と色めき立つ中
「ミチゾーが好き」
とスカして言うのだから、そりゃあ浮くでしょうよ。
それでも話の合う子はいるもので、(他校でしたが)彼女の推しは中原中也でした。そして
「太宰治と立原道造が好きだなんて、ふたりは全然違うタイプなのにどうして?」
と不思議がるので
「えー?決まってるでしょ顔よ顔。それが何か?」
と言うと
「道造はまあ、イケメンで東大卒でアサイさん一筋で素敵だけどさ、太宰は別にイケメンじゃないし、女にだらしないただのクズじゃん。しかもヤク中じゃん。どこがいいのさ?」←要約 ←うん、知ってた笑
「うーん、確かに治はダメダメなやつなんだけどねえ。でも女性にはモテモテだったでしょ?私も治とならば、ゆきずりの恋に溺れてみたかったわあ」
「うっそおー!信じられないー!」
という会話を何十年も真顔でする、中年女達‥
楽しいよ?