57577展に行った。
Twitter歌人というジャンルがあるのかどうか、あるのだとしたら、私もその片隅にいるひとりだろう。
SNSを利用した短歌コミュニティはいろいろあって、今まで私はそのどれにも属さないできた。
誰でも、いつでも参加出来る短歌イベントをたまたま目にして、たまたま即詠出来た時だけ、ネットに歌を放流した。
そう、ほんの気まぐれで。
気まぐれに流した歌は、いくつかのいいねをいただいて少しは気分がいいのだけれど、それはほんのいっときの事。
歌は、泡のように消えてしまい、タンポポというふざけた名前のそのタネのように、ふっと何処かへいってしまう。
それでもいい、と、思っていた。
ネットに散らばる無数の言葉たち。
私は、まるで雪のようだと思う。
さまざまな言葉たちが、空中でさまざまな形の結晶となって、目の前に舞い落ちてくる。
それは、息を吹きかければ溶けてしまう、非常に儚い、けれども美しい、雪。
歌は、新聞や雑誌などの活字になる事でしか、人に読んでもらえない。
新聞や雑誌に載るのは、至難の業である。
載らなかった歌は、だめな歌?
じゃあ私は、だめな、歌詠み?
そんな歌詠みの歌を、儚い言の葉の一瞬を、こうしてたくさんの人に見ていただけるなんて。
本当に、夢をみているようでした。
よかったね、よかったね言の葉たち。
展示はこれからも増えていくそうですし、カフェを利用しなかったのが心残りなので、もう一度行こうと思います。
#57577展
町田市民文学館ことばらんど
3月27日まで